未明 - 1/79

未明詩

たとえば夜を弔う者が隣に在っても、私は孤独だ。

桎梏の森の隷下にある。

未だ昏き意識は地中の蛇穴に寝て

たび重なる落ち葉の音言に夢の羽搏きをみる。

生焼けの空飛ぶ魚など断じて見たくはなく

あなたの孤独は癒したくとも遠すぎる。

あなたは傷を負うことなど微塵も顧みず急ぐのかも知れず

明け方の航路はひとつの駆動体にはあまりに広い。

怪しき万力に捻じ伏せられた爬行者よ。

宙の回転に乗せて運ぶ摂理の静けさよ。

捻転。

時念逆巻く条理のベクトル。

万雷の歌を鳴く巨きな鳥が

無音の奏者たる時核に向けて旅立つ。

巡廻の軌道を、より正しく示せ。

眠りの窓に飛び込んでくる。すぐにも、今すぐにも。

極彩の音階に乗せて。