コーヒーの消費量は暑さが増すにつれ減っている。近所の焙煎工房のマスターも、客足が顕著に遠のいたことを嘆いていた。
先月、ムック本「珈琲for Beginners 2023」を読んだ。一冊丸ごとコーヒーの話題だらけでイイネ、となった。
ドリップの仕方にかなりのページ数を割かれていて有難い。
確かに、煎りたて挽きたてを毎回用意するのは難しくても淹れ方には誰でも(個々の心身の余裕や興味関心の深度によるが)こだわることができるからなあ。適当にやっても淹れたてのコーヒーは美味しい。
もうひとつコーヒー・紅茶関連の話題では、Kanroの紅茶茶館という飴(ダージリンストレート味&ロイヤルミルクティ味)が美味しくて好きなのだけど、いまパッケージに記載されている応募者抽選「おうちで喫茶店キャンペーン」の景品がHARIOコーヒーサイフォンとaiwa FMラジオ付きBluetoothスピーカーでかなり心惹かれている。
こういうのは当たった試しがないため期待値はそれほど高くないものの、この飴自体かなり美味しくて推せる。夏に食べても爽やかでもちろん秋冬の喉の渇きにも最適だと思う。ベタ褒めになってしまったけど今それくらい好きだということだ。
茶館シリーズは紅茶しか食べたことがないので、珈琲・抹茶・ミルクにも手を出してみたい。
ガラスや陶芸、コーヒーの趣味は、飲食店で働いていて実務的な役に立っていると思う。ディスプレイや商品として、実際に展示したり提供する機会があるのが、向上意欲や趣味を継続することに繋がっているのかもしれない。
ただ、そんな損得勘定がなくともコーヒーやお茶を趣味にしていたいと思う。
コーヒー豆の背景にも興味があるが、わたしは他人がどういった経緯でその豆を選んだかについて知る&考えるのも好きだ。
勤め先の店長が地方スーパーのAスーパー(仮)エリアマネージャーと、コーヒー豆について情報交換をしてきたらしい。
アートコーヒーのグアテマラ・スチテペケス県、ラスヌーベス農園。150gと少量のコーヒー豆パックで、趣味で豆を楽しむひと向けの商品らしい。その人が独自にルート開拓したもので、Aスーパーでは1号店(仮)でしか取り扱っていないらしい。
自分にとっては、その豆自体がどれほど珍しいかではなくて、理由があって人が選んだものということが重要だった。リストアップされた商品を機械的に仕入れるのではなくの、実際に仕入れ担当者が飲んでみて良いと思ったというのはかなり信頼できる。
我が家には電動ミルもあるが、豆を挽くプチプチゴリゴリした感触が好きで毎回10分くらいかけて手挽きしている。面倒くさがり屋の自分にしては、趣味にしても三ヶ月以上継続しているのは稀有なことだ。
このグアテマラも手挽きをした。豆が半分に欠けているものが多く、挽く際には他の豆よりも固く感じた。かなり手ごたえがある。いつもより少しずつ手回しミルに投入する必要がある。
8月3日現在、グアテマラはほぼ飲み切ってしまっている。
以下は35度以上の猛暑日の記録。
最近体調が思わしくない。食欲が減退する時もあり、ツルツルとした喉越しのものを連続して食べる日も多い。
コーヒー豆は暑さのなか保存するのには向かない。早めに使ってあげたいが、なかなか飲む気にもならない。
なのでコーヒーゼリーを作ることにした。
ゼラチンとソース用の練乳を購入。
小さなカクテルグラスや陶器の器があったので、初回は陶器に入れる(作りたてのコーヒーを用いるが、リビングに冷房をつけているのと自分の要領が悪いのでゼラチンを溶かすためにレンジでチンする必要があるかもと思った)
計量していないが液体70mlに対してゼラチン1g程度が目安だそうなので、二人分作るのに5gのゼラチン小袋を半分使った。
冷蔵庫で2時間から3時間ほどで完全に固まった。レシピには冷蔵庫で一時間と書いてあったが、かなりの猛暑だった影響かもしれない。
コーヒーゼリーには一切甘みをつけていないため、練乳と牛乳に加えて多めに砂糖を入れるべきかといろいろ試した。無糖(練乳の甘みのみ)、デーツシロップ、ラカント、三温糖をそれぞれ一口ずつ味見。基本的にどれも美味しいのだが、デーツは練乳と混ぜると甘すぎた。果糖とコーヒーの組み合わせはあまり好みじゃないかもしれない。
後日、再びコーヒーゼリーを作った。新しくできたスーパーで身内が買ってきたバット入りのティラミスを乗せたら美味しいのでは? と思いつきで試したらなかなか良かった。天才の発想だ! とめちゃくちゃ気分が盛り上がったのだが、どちらかというとティラミスメインでおまけのコーヒーゼリーというバランスになった。
コーヒーゼリー自体に甘みをつけていればティラミスに主導権を握られず済んだかもしれない。
夏場のコーヒーの楽しみ方はアイスコーヒーだけではないのだなと思った。暑さを凌ぎながら味わうコーヒーも美味しいが、わたしは粘土作りの器の口当たりをコーヒーと同等に好んでいるので、そろそろ両手を温めながらでかいマグカップを傾ける秋冬が恋しいなあ…と思っているのだった。